機械式時計は高級時計ほどパーツの数が多い?時計職人の確保が先決


機械式時計のパーツ数は高級時計ほど多くなる

アナログ時計を購入したことがあるならば、日付や曜日機能の有無で内部構造の複雑さが大きく変わることを目にしているはずです。ゼンマイが解ける力のみで動き続ける機械式時計は、高級時計ほど内部構造が複雑になるにも関わらず腕時計ならば容積にさほど違いがありません。つまり、多くのパーツ点数を同じ容積に詰め込みつつ多くの機能を持たせているからこそ高級機械式時計は内部構造が複雑であって、オーバーホールを全ての時計職人が担当できるわけではなくなります。

オーバーホール可能な時計職人は高級品ほど少ない

機械式時計のオーバーホールは3年を目安に繰り返し行わなければなりませんが、高級機械式時計のオーバーホールを担当できる時計職人の数は限られています。なぜなら、機械式時計のオーバーホールを繰り返し行う中で複雑な内部構造を詳しく分析しつつメンテナンスを行う技術は、経験と修練により身につける職人技の領域に入るからです。一部の限られた凄腕時計職人のみが高級機械式時計のオーバーホールを担当できるほど、歴史が詰まった独自デザインの高級機械式時計は内部構造が複雑かつ繊細になっています。

高級機械式時計は購入時に時計職人の確保状況を確認

高級機械式時計を販売している時計店では、購入時にオーバーホールを担当可能な時計職人の確保状況をヒアリングすることが当たり前となっています。既に購入履歴がある顧客にはヒアリングが行われませんが、新規顧客に関しては数年後にクレームとならないよう腕利きの時計職人を確保している場合のみ販売するといった条件を付けている店舗も一部存在するほどです。なぜなら、適切なオーバーホールを続ければ世代を超えて機械式時計は本来使い続けることができるからです。

グランドセイコーは、国内の限られた技術を持つ職人が製作を担当しており、見た目だけでなく質感や各パーツのクオリティなどの面で多くの愛好者から愛されています。